世界には、絶景といわれるさまざまな自然の現象がありますが、 オーロラもその一つです。 発生する名所としてよく知られているの は、北極やカナダなどで、国内でこれが見られるのは、 珍しい事例と いえます。ところが 2023年12月に、何と日本の北海道でも20年 ぶりに肉眼で観測できたと大きな話題になりました。 報道でも 取り上げられたので覚えている人もいるでしょう。 これは、数日前に発生 した太陽フレアの規模が大きかった影響で、緯度の低い北海道のよう な場所でも見ることができたのだそうです。 過去にも同じように、 日本で観測された記録が残されており、最も古いものでは日本書紀 に記載があります。
そもそもオーロラは、太陽から放出されるプラズマ粒子が、地球の 極地で大気中の物質と衝突することで発生するものです。この瞬間 にぶつかったものの種類により、白っぽい緑や赤、紫や青になりま す。 また、形状も雲のようにぼんやりしたものから、カーテンのように 揺れ動く様子が明確に分かるものまであり千差万別です。とりわけ 衝撃的なのは、オーロラ爆発です。 まるで天が裂けたかのように、突然 1点から光が噴き出し、見る人を圧倒するほど周囲を照らしな がら一気に激しく拡大していく様子は、ただ単に美しいというだけ ではなく、神秘的なものを感じるほどだそうです。
夜空に美しく輝く光が織りなす天体ショーは、きっと見る人すべてに、 震えるほどの感動を与えてくれることでしょう。 ちなみに、専門家 によると、 2024年は太陽が最も活発な動きを見せると予想してお り、普段は観測されない地域でも、目にすることができるかもしれ ません。出合える確率は決して高いものではありませんが、もしそれが かなえば生涯で一度の忘れられない体験となるかもしれません。